【スタッフコラム】オーストラリア人に受ける観光スポット、受けないスポットとは?

皆さんこんにちは!
ビヨンドで総務を担当している奥村です。私はオーストラリアとカナダに住んで働いていた経験があり、今回はオーストラリア人の旅行の価値観についてご紹介いたします!

みなさんはオーストラリアというとどのような印象がありますか?コアラやカンガルーなどの可愛い動物やウルル(エアーズロック)などの雄大な自然、はたまたサーフィンでしょうか?

 

実は、オーストラリアは「日本に観光に来てくださる旅行者のなかで最もお金を使ってくださる国*」なのです!

オーストラリア人観光支出額は一人当たり1223ドル、これは中国の一人当たりの観光支出額94ドルの、なんと約13倍です。*

 

これはなぜかというと、オーストラリアはどの国に行くにしても遠く、一か国の滞在を長くする傾向があるからです。

 

日本に長く滞在し、多くのお金を落としてくれるオーストラリア人を呼び込まない手はありません!!

*図表5-7 観光支出額ランキング「新・観光立国論」デービッド・アトキンソン著 東洋経済新報社 

 

 

今回はオーストラリアに在住経験があり、実際に生のオーストラリア人の声を聞いてきた私がオーストラリア人に受ける観光スポット、受けない観光スポットをご紹介いたします♪

 

オーストラリア人に受けるスポット

(1)歴史的な建造物、史跡

一般的にオーストラリア人は旅行を通して新しい学びを得たいという意識が強いです。

そのため、日本の歴史や文化などオーストラリアでは学べないことを実際に学びたいという希望が強いのです。

また、歴史的建物を壊して全て作り変えるよりも、そのままのものや最低限の修復がなされているほうが「歴史的価値が高い」という認識があります。

たとえば、ローマのコロッセオはほとんど壊れていますが、完璧に作り変えないのはこのためです。

(2)文化、芸術

(1)と同じ理由で、例えば葛飾北斎の展示がメルボルン(オーストラリアの大都市)に来た際は町中の話題になり、多くの人が押し寄せました!

また、日本の音楽もオーストラリアでは人気で、野外フェスティバルに来るオーストラリア人も多いです。

オーストラリアはどの国からも距離的に遠いため、音楽アーティストや絵画展のツアーがあまり来ないのです・・・

その点、日本は世界各国のコンサートツアーや、オペラ、絵画展が集まる拠点ですから、それを契機としてオーストラリア人が日本に来るきっかけに十分なりえるはずです!!

(3)日本のビール、ウイスキー、日本酒

オーストラリアに旅行すればわかりますが、日本のお酒は一般的におしゃれで高いイメージがあります。

例えば、私の家の近くのレストランでは日本のごく普通のビールが2倍ちかくの値段で売られていました。これを本場の日本で格安で飲めるとあれば、日本のお酒ブランドのファンは喜んでくれるでしょう♪

 

オーストラリア人に受けないスポット

(1)自然

オーストラリア人はオーストラリアの雄大な自然に誇りを持っています。また、隣国のニュージーランドも四季折々の自然を楽しめることから、自然を楽しむことを目的で日本に来る人はあまりいないかもしれません・・・。

ただ、日本庭園はオーストラリア国内の公園にも設けられているほど人気があるんです♪また、雪に関しては賛否両論があり、オーストラリアにはあまり雪が降りませんが、スキー場はあるためウィンタースポーツを趣味としている人は日本にやってくるかもしれません。

 

(2)食べ物

私たち日本人は旅行帰りの人に「旅行先で何を食べてきましたか?」「有名な●●は食べましたか?」とよく聞きますよね。

一方で、実は欧米では旅の目的に食べもののことばかりあげることは少ないのです。(ちなみに、オーストラリアはアジアから近いので、日本料理は食べ慣れています。)

また、ベジタリアン、ハラール、グルテンフリーなどの対応がされていないレストランはメルボルンやシドニーなどの都会から来たオーストラリア人にとって不便と思われる可能性があります。これらの都市に住んでいる人はメニューにベジタリアン、グルテンフリーの料理があるものにも慣れているからです。
たとえば、オーストラリアのメルボルンでは大きな駅前にはベジタリアン、ハラール専門のファーストフードチェーンがあります。

日本にも当然そのようなつもりで来ているので、なにも食べられないと絶望させないように準備が必要です!

今回ご紹介したのはオーストラリア人全体の意見ではなく、あくまで私の周りのオーストラリア人の傾向です。

オーストラリアは移民の国ですから、違う国のルーツをもった人がたくさんいて、外見はもちろん考え方や習慣も違います。お客様それぞれに合ったおもてなしをするのがオーストラリア人に喜んでいただけるのではないかと思います♪

 

この記事が参考になれば幸いです!

About the author: beyond-global.jp